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Vol.37 Schonherr weaving looms


50年前の初期の力織機のひとつである、「ションヘル式織機」で服地を作り続ける
一宮の葛利毛織工業にお邪魔しました。
この伝統ある尾州の機屋さんとは、店長の父親の代からのお付き合いです。

ションヘル式織機はドブクロス式同様、横糸を打ち込む際にシャトル(杼=ひ)
使用するいわゆる「シャトル式織機」のひとつです。
(ちなみに、バスや飛行機のシャトルサービスや、バドミントンのシャトルコックも
同じ場所を往復する織機のシャトルが語源となっています。)

このシャトル式織機は低速で織り上げていくために、
経糸横糸に余計なテンションがかからずに、やわらかい風合いの服地ができ、
また、小ロットの対応が可能ですが、反面、横糸を打ち込むシャトルを
2メーター弱の距離で急発進と急停止を何万回と繰り返すことによる
エネルギーのロス、騒音、効率の悪さから、
シャトルのない大量生産型の、いわゆる「革新織機」に世代交代して行きました。
(革新織機には、レピア織機、スルザー織機、
エアージェット織機、ウォータージェット織機などがあり、
それぞれ横糸の飛ばし方がはるかに効率的になっています。)

シャトル式織機から革新織機への移行は、
オンリーワンのお仕立服から、大量生産の既製服への移行と期を同じくしているようです。
逆に言えば、小ロットで風合いのよい服地の織ることのできるこの織機は、
我々お仕立服には最適な機械といえます。

この工場においては、糸の巻き返し整経、機上げ(綜絖通し、筬通し、管巻き
などの下準備、そして製織の工程を行っています。
革新織機にはない「温かみ」は織りあがってくる服地にも受け継がれています。

当店オリジナルの生地、"Shropshire Collection"の生産を始めました。(2009/7/11)
→2009年秋冬物早期ご予約プログラム