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Vol.35 Review of Summer suitings


先月の後半からすこし春らしくなってまいりました。
今回は、春夏物のスーツ生地のおさらいをしたいと思います。
春夏物のスーツ生地の代表選手はこの3種類で
それぞれの目付(生地幅150p x 長さ1mあたりの重さ)は

              @  トロピカル 200g〜280g
              A ポーラ(フレスコ) 240g〜300g
              B モヘア混 240g〜280g  となります。

@のトロピカルは、通常より強く撚ったウールの梳毛糸を強く織った服地で
写真の中央のプリンスオブウェールズがそれです。
Aのポーラ(英国ではフレスコ)は通常3本の梳毛糸を強く撚った織り目の粗い服地で
右の写真のグレーのストライプがそれです。最近は2プライのものを多くあります。
Bのモヘア混は、モヘア(アンゴラ山羊)の持つ、高断熱性、復元性や速乾性などの
特徴を生かした服地で、モヘアは主に横糸に使用されます。写真左の服地です。
春夏に要求されるそれぞれの要素に適した順は下記のとおりです。

          ○ 軽い             トロピカル>モヘア>ポーラ
          ○ 通気性がある       ポーラ>モヘア>トロピカル
          ○ さらさら感          モヘア>ポーラ>トロピカル
          ○ 皺がよらない        ポーラ>モヘア>トロピカル
          ○ 光沢がある         モヘア>トロピカル>ポーラ
          ○ 素材のバリエーション   トロピカル>モヘア>ポーラ

こんな感じです。ずばり、春・夏・秋のスリーシーズンのご着用ならトロピカル、
夏が中心ならモヘアかポーラとなります。

ちなみに夏物の服地は基本的には糸密度が低く、隙間の多い「平織り」で、
秋冬物は織り目が斜めに入る「綾織」となります。
これは綾織のハウンドトゥース(千鳥格子)ですが、
上の中央の写真の平織りのそれとは大きく形が異なります。

もちろん、シルクやカシミア混、ナノテクノロジーを生かした撥水、防汚、防皺効果など
どんどん新しい服地が開発されていますので、ぜひ、ゆっくりご覧ください。