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Vol.31 Thick and Thin Suiting


最近やっと冬らしくなったところなのに、春夏物の話題で恐縮です。

かつて夏物のスーツ生地として一世風靡した「Dormeuil Magic」(ドーメル・マジック)
その服地の組織をジョン・フォスターが再現しました。

この服地の大きな特徴は、経糸、横糸とも太い糸と細い糸を交互に並べて
織り上げているということです。
具体的には、経糸に52/2MM, 52/2/2MMのウールの糸、
横糸には30/1MMのキッドモヘアの糸と30/2MMのウールの糸を使用しており、
経横とも2倍の太さの糸が交互に使用されています。

上の四角い写真は、織組織を拡大したものです。
わかりやすいように、経糸に黒、横糸に白を使った生地を拡大していますが、
特に、横糸の白については、明らかに太糸と細糸が交互に並んでいます。

結果的に、上の大きな写真のように(これは経横とも黒の生地です。)
経横の太い糸同士が交わったところだけ、高い山ができ、細い糸同士が
重なったところは低くなるために、見た目は大きな網目のようになります。

これにより、肌への接地面が通常の服地の半分になるために、
さらっとした肌触りになります。
また、細い糸の部分は糸同士の隙間が空くために通気性がよく
それでいて、下のシャツが見えるような透け透けにならないのが特徴です。

12月1日より、この独特の服地を含めて、「2009年春夏物早期ご予約プログラム」を
スタートいたしました。
こちらのサイトでは、かつてのドーメル・マジックの実物との比較もしております。
また、Spence Brysonのアイリッシュリネンやロロ・ピアーナの限定コットン服地など、
まとめてシーズン前に仕入れることにより、
スケールメリットを活かした価格に設定しております。

どの服地も涼しげですので、ぜひ暖房の行き届いた暖かなお部屋でご覧ください。